モンチアズール

モンチアズール・コミュニティ協会 Associação Comunitária Monte Azulとはサンパウロ郊外のファヴェーラ(スラム街)で、シュタイナー教育 ・医療・農業をベースに活動する団体です。1975年に始まった小さな学童保育の活動が、1979年には正式な団体となりました。

「モンチアズール」は、今日、毎日2,000人ほどの子どもや青年たちが通ってくる小学校や幼稚園・保育園、学童保育所、職業訓練施設を開いているほか、アントロポゾフィ(シュタイナー)医療のクリニックや助産院を運営し、サンパウロ市の委託を受けて地域住民30万人の公衆衛生を担う「ファミリーヘルス・プログラム」を運営しています。シュタイナー農法を取り入れて栽培される有機野菜は、子どもたちの給食やスタッフのランチを賄っています。

創始者のウテ・クレーマーさんは、日本にも6回にわたってやってきて、全国を回る講演会で「子ども時代」のたいせつさを訴えてきました。ブラジルでは「子ども時代のためのアライアンス」や「ピンドラーマ:ブラジルの民族の魂を研究する会」を始め、世界のシュタイナーコミュニティでは「“社会イニシアティブ”世界フォーラム」を始めるなどして、広く社会に対して働きかけています。

モンチアズールでは、ドイツをはじめ世界中の国からたくさんの若者が集まり、ボランティアとして現地の人たちとともに働いています。1988年に最初の日本人ボランティアが参加して以来、これまでほぼ毎年数人のボランティアが日本からも参加してきました。

CRIとして日本からボランティアに行ったメンバーのブログを紹介します。

2009.4 – 2010.4
「CRIのブログ」ブラジル・サンパウロ託児所再建プロジェクト&CRIの毎日
http://www.cribrasil.org/blog/monteazul/ 

2020年4月現在、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、「モンチアズール・コミュニティ協会」は海外からのボランティアの受け入れを停止しています。住民の多くが家政婦などの仕事を解雇されており、また新型肺炎による死亡者も出ているのが現状です。

モンチアズールの小学校、保育園、学童保育、職業訓練の活動は現在一時的に停止していますが、近隣住民30万人を対象とした保健所の運営と、家庭訪問による保健指導の活動(サンパウロ市の委託による「ファミリーヘルス・プログラム」)は、スタッフを増員してフル回転しています。CRIは、モンチアズールへの緊急支援金を集めています。

モンチアズール・コミュニティ協会のHP
ポルトガル語:https://www.monteazul.org/pt-br/
ドイツ語:https://www.monteazul.org/
FACEBOOK (ポルトガル語): https://www.facebook.com/associacaomonteazul/
YOUTUBE: https://www.youtube.com/user/MonteAzulNoMundo